MESSAGE
メッセージ
Oyabacaはメンバーの様々な想いから生まれました。
今回はOyabacaのプロジェクトチーフ兼デザイナーのモナをご紹介致します。
Message from DesignerMona
Designerモナからのメッセージ
アフリカでの開発援助に興味があり、物心ついた時から、国連のUNHCRに努めるのが夢でした。
そこで、アフリカにあるチュニジアの交換留学を希望していましたが、ちょうどその年チュニジア革命が勃発。
急遽チュニジア留学への道が途絶えてしまったため、ちょうど締結されたばかりのフランスのフランシュ・コンテ大学にて「フランス語だけでも取得しよう」と決意。
その後、2年目に専門知識を学びたいと、ボルドー大学の社会学部に留学しました。
フランスといえば、芸術・美術・ファッション…
このように煌びやかなイメージをお持ちではないでしょうか。
そういった側面も真実ではありますが、実はフランスは移民・難民といった問題が根強くあり、この問題は政治にも大きく影響を与えています。
2年の留学を経た後、フィールドワークとして、フランスの最北端の街カレー(Calais)という小さな町に1人、バックパッカーで向かいました。
カレーは目と鼻の先にイギリスがあるため、なんとかこの「黄金の地」イギリスに向かおうと、何百という難民や移民がこの地に集まります。
現地の勇敢なボランティア団体によって、なんとか彼らは着る物や食べ物を得て暮らしていますが、彼らは街に蔓延る「寄生虫」として、住人や警察に弾圧や暴力を受け生きているため、彼らに人権などありません。
さて、なぜ彼らはフランスで難民申請をせず、命をかけてまでイギリスに向かうのでしょうか。
それは、彼らは最低限の衣食住を望むのではなく「仕事に就き、自分の足で生きていく」ことを望むからです。
フランスは就職難である一方で、イギリスでは(職種は限られるものの)彼らでも仕事を見つけることができます。
彼らは支援されていたいわけではなく、自立を目指しています。
そこで「雇用」は、何よりの力だとわたしは思いました。
さて、現在我々先進国は、安さを第一の選択基準として捉える傾向にあり、気がつけば周りにどれだけMade in Japanが残っているでしょうか。
海外製が悪いといいたいわけでは決してありませんが、「安さ第一」の価値基準で私達が消費を続ける以上、その波に飲まれ失われていく日本の伝統や雇用は計り知れません。
またそれと同時に、その「安さ」を追求する代償として、「大量生産→大量破棄」といった環境破壊、そして「低賃金かつ粗悪な労働環境」といった人権問題が勃発しています。
例えば、近年話題となっていますが、低価格を追求したファーストファッションの裏側では、どれだけの命が犠牲になってきたでしょうか。
Oyabaca Tシャツを作る上で、安さだけを追求し物を仕入れ、プリントをするだけで良ければ、ハードルは高くありません。
しかし、安さだけを求める消費から、今後は「どんな素材を使って」「どんな労働環境で」「どんな人が作っているか」透明性のある消費を目指す時代になる…。
そうわたしは信じ、その新しい時代にOyabacaが選ばれるサービスでありたいと心から思うのです。
そして、そこに雇用が生まれ、いつかこの「雇用」の力が、誰かの力になる…。
それが大きくなれば、日本が元気になるだけではなく、いつか自立を目指す移民・難民の人達にも、雇用という開発援助ができるのではないか…。
そんな夢を抱いています。
Oyabacaは「我が子が愛おしくて仕方がない」という究極の「愛」から生まれたサービスです。
これからもOyabacaな皆様と一緒に、「愛」を世界に届ける「力」に変えて行きたいと思います。
Photo by Palma Carlos
Profile
経歴
福井県出身。
高校2年次に1年間ニュージーランドのKATIKATIカレッジに留学。
その後、筑波大学社会・国際学群国際総合学類に入学し、フランスのFranche-comte(フランシュ・コンテ)大学とBordeaux(ボルドー)大学に計2年間留学。
Bordeauxでは、市長Alain Marie Juppé(アラン・ジュペ)氏の元Jeunes Ambassadeurs(ジュンアンバサダー)を努める。
また帰国後フィールドワークでフランスの最北端Calaisで難民キャンプにてボランティア活動に参加。
卒業前に、友人と株式会社ARCを設立。
その後グラフィックデザイナーとしてのキャリアを積み、今に至る。
急いで我が友よ、古い世界はもう君の後ろさ